中山無窮の『御金魚』シリーズ:個展開催2022.8/14-8/20 シルクランド画廊 https://www.silkland.co.jp

中山無窮の『御金魚』シリーズ:個展開催2022.8/14-8/20 シルクランド画廊 https://www.silkland.co.jp

ご来場お待ちしております。

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中山無窮『アニマルBOKUGA2022』開催いたします。2022/08/14-8/20 シルクランド画廊にて。

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『月に孔雀図』

中山無窮の個展『アニマルBOKUGA2022』を以下の通り開催いたします。

2022/08/14(日)から8/20(土)まで。

銀座・シルクランド画廊にて。https://silkland.co.jp

ご来場お待ちしております。

 

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8/14から、中山無窮の個展「アニマルBOKURA 2022」

ヤッホー、久々の個展です。

2022年8月14日(日)から20日(土)

銀座のシルクランド画廊です。

よろしくお願い申し上げます。

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水墨画に親和性。炭素が基本要素。ネコ描いています。

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なぜ自分が水墨画に親和性を感じるか、の問いに、回答が見つかったような気がする。

それは生命の源との関係だ。

生命の基本元素は、炭素だ。タンパク質も脂質も、そしてDNAもすべて炭素の化合物。

一方、墨は、煤と膠と香料の混合物。その基本要素の煤は、松や菜種を燃やして採煙したもので、炭素だ。

生命の源の炭素と、墨の炭素が連動して、

自分のDNAを突き動かし、水墨画を描かせているのだろうと。

 

最近はネコを描いている。

ネコは素直だ。餌を貰うときに甘える以外は、きわめて自己中心的でマイペース。

素直はいい。自分も素直になれる。

対応に困ることもたまにあるが、基本的性格は分かりやすい。

 

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龍の物語性~スサノヲノミコトのヤマタノヲロチ退治

ヲロチ(大蛇)=「龍」とみれば、「日本書紀」の「神代上」の編の第7段から第8段に出てくる、スサノヲノミコトのヤマタノヲロチ退治

天の原を追放され、出雲国のヒノカワに降り立ったスサノオノミコトは、川上で悲しみに泣きむせぶ夫婦と少女(クシイナダヒメ)に出会う。涙の訳を聞けば、毎年、ヤマタノオロチが現れては娘を呑み込んでいく、とのこと。そこでスサノウノミコトは、その少女を娶とることを条件に、ヤマタノオロチを退治する約束をする。酒で満たした桶を8個を用意させ、誘いに乗り8つの頭を突っ込んで酔いしれたヤマタノオロチを、十握(トツカ)の剣でズタズタに斬った。ここでオロチの尻尾を斬ったときに、刃が欠けたので、よく見てみると、中から剣が現れた。これがアマノムラクモノ剣(天叢雲剣、オロチの頭上に常に雲があったから)、のちの草薙剣。

 

 

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龍の物語性~豊玉姫物語

「龍」が「日本書紀」に出てくるのは、「神代下」の編の第十段、「豊玉姫」の下りです。

山幸彦(ヒコホホデミノミコト)が悩み振り回されていたのは、「釣針紛失問題」(山幸彦が兄・海幸彦から借りた釣針を無くし、代わりの釣針を渡そうとしても、頑なに元の釣針を返せと、言い張る兄)。

その面倒な問題を解決してくれたのは、「海神」(ワタツミ)。

海宮(ワタツミノミヤ)にて、その娘「豊玉姫」を、山幸彦は娶ることになった。

やがて豊玉姫は子を宿した。

山幸彦が陸の元の宮に帰る際、豊玉姫は、出産の際は浜辺に出向くので産屋を作って待っていてくれ、と頼んだ。

出産の時期が来た。豊玉姫は、浜辺に上がり、山幸彦に、出産のシーンは見ないでほしい、とお願いした。

ところが、山幸彦は我慢できなくなって覗き見してしまった。

そこで見たものは、豊玉姫が龍に変身して出産する姿だった。

 

 

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龍の物語性~大物主とヤマトトトビヒメノミコト

日本書紀の崇神天皇の章に、大物主神の妻となったヤマトトトビヒメノミコトの下りに小蛇が出てくる。

 

夜な夜な訪ねてくる、大物主神に、その御顔を明るい昼の光のもとで拝見したい、と姫が要望したところ、

それでは、明日の朝、あなたの櫛箱をあけてごらん、と答えられた。

翌朝、櫛箱を開けてみると、麗しい小蛇が入っていた。

それを見た姫は、驚いて叫んでしまった。

それを聞いた大物主神は人の姿に戻って、

私に恥をかかせたな、と言って、姫を責めた。

姫はショックで尻餅をつき、そのとき陰部を箸で突いてお亡くなりになった。

その葬られた墓が、箸墓、とのこと。

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龍の物語性~善神か悪神か

「物語性」とは、その出生(起源)から現在までに起こった、過去の出来事を一つ一つ結びつけていった結果、現在の有り様がもっともだ、と人々に思わせる手法、と言える。

龍は、もともとは、川の洪水を引き起こし、人々に生活上の甚大な災害をもたらす、水を操る悪神と思われていた。

だが、逆に、この龍を大事に敬うことによって、水の流れを、人々の生活に役立つようにもたらしてくれたらなら、これは有り難い。

そんなところから、龍を水神としてあがめるようになった。

さらには、仏教が普及すると、この自然の脅威を内包する龍に対し、仏教の守護神としての地位を与えた。

こうした経緯をみると、龍は、自然の脅威を内に秘めた善神と言うべきか。

こんなスケールの大きな龍神を、自分が描くことは可能なのか?

とにかく、挑戦してみることにした。

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水墨画家 中山無窮の かんたんピカソ

ピカソ。ほぼ誰もが聞いたことがあるであろう、メジャーな画家、芸術家。

生まれは、私の行ったことのないスペインの南部、アンダルシア地方、地中海に面した「マラガ」だ。

 

ピカソは、18811025日の真夜中ころに、大きな白い家で生まれたらしい。

1881年、日本で言えば、明治14年生まれ。明治10年に西郷隆盛を盟主とする西南の役が起こったりしているから、まだ日本は不安定な時代だ。スペインは、詳しくないが、第一次共和政が倒れて、王政復古の時代だ。

 

先祖は、司祭、芸術家、学校教師、裁判官、小役人、貧乏貴族などなど。

両親は、スペイン人(アンダルシア人)。母は、漆黒の髪で、父は、痩せ型背高の赤毛だそうだ。

父は、当初、食堂の装飾画家で、ハトをよく描いてたらしい。その影響で、ピカソは生涯、ハトを描いていたのかな。その後、父は絵画教師の職を得て、そのため一家で転々とし、バルセロナに辿り着く。

バルセロナはカタルニアの首都、アンダルシアとは文化・言葉がちがう。しかしピカソは、その地の美術学校に、なんと14歳という若年で、なんなく実力で(父の手助けもあって)入ってしまった。この辺から、神童伝説が始まる。

たとえば、この美術学校の入学試験実技科目の古代像、静物、モデル写生、油絵。普通1か月かかかるところ、一日で仕上げ、その早さと技量で、試験官をびっくりさせたとか。

当時から、バルセロナは開かれた都市、パリとの芸術交流も盛んだったようだ。

 

1900年(明治33年、というと、だいぶ昔のひいお祖父さん時代の感じがするけど)、ピカソは19歳で、バルセロナを飛び出し、はじめて異国であるパリに向かう。パリでは、芸術家たちのホットスポット、モンマルトルを中心に、変化に富んだ交流が始まる。

そして、「青の時代」を迎える。

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アートの最前線/動物といえば、中山無窮のアニマルBOKUGA

アートの最前線/中山無窮のアニマルBOKUGA展 8月18日(土)まで、銀座・シルクランド画廊にて。
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